「キャリア教育」ときいて、大半の保護者や教員がまず思い浮かべるのは、中学校で体験する職場体験ではないでしょうか。日本では、キャリア教育は学校で行うもの、教育カリキュラムの1つと捉えている方も多いです。

「キャリア教育＝将来どんな仕事をしたいかを考える職業教育」というイメージが強く、子どもたちに「将来の夢は？」という質問をすると、職業名を答える子が多いという話もよく耳にします。

日本に住み、日本で教育を受けていると、それが当たり前になっていますが、本来、キャリアを考えるって、「自分がどう生きていきたいのか」を考えることであり、職業選択はキャリアを築く上で１つの手段にすぎません。

「やりたい仕事みつけて、その職業に就く方法」を教えることは、キャリア教育の一面で、ほんとうのキャリア教育の目的は、「子どもたちが幸せに生きる方法」を子どもたちと共に考えていくことではないでしょうか。

なぜなら、保護者や教員は子どもたちに、「自分も他人も尊重できて、幸せに生きてほしい」「自律・自立した大人になってほしい」を願うからです。

それは、日本に限らず世界中どこでも、同じ。

同じことを願っているのに、日本の教育は、ほんとうに子どもの幸せや自立・自律を目指せているのだろうか、疑問を持ち始めている保護者や教員の方はたくさんいます。でも、疑問を感じてもなかなか行動につながらない。どうしていいかわからない。

世界にはいろいろな価値観があり、バックグラウンドがあり、色とりどりな文化があります。

世界のキャリア教育を知ることで、日本のキャリア教育の当たり前と世界のキャリア教育の当たり前の違いに気づくことができます。違いを知れば、

「キャリア教育ってなんだろう？」

「キャリア教育はいつどこでだれがするの？」

そんな、そもそもの根っこの問いがむくむくと自分の中から立ち上がってくるのではないでしょうか。

まずは、問いが生まれることが大切な変化の第一歩。

問いが生まれれば、おのずと思考しはじめ、自分なりの答えを見つけたくなります。こうあってほしいという願いも生まれます。異文化から学ぶ、違いを知ることで、皆さんの中に気づきと問いが生まれ、さらにそれぞれの答えにつながるヒントを得られるといいなと思います。そして、何らかの行動を起こすきっかけになったらさらにうれしいなぁ。（市川律子）

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キャリア教育というと、仕事に関することで、特別な資格を持った人が行うものという印象がありますが、実はとても日常的に行うものではないかと思います。

キャリアは仕事も含めた人生全般を表しています。
幼少期における自己肯定感や価値観の育み方や大人になり社会人となりキャリアを重ね、そして仕事を辞めた後もキャリアは続いていきます。

「うまく友達を作れない」「自分の意見が持てない」「どうやったら能力が上がっていくのか」「自分が何をしたいかわからない」「このまま人生が終わってしまうのは嫌だ」など、その発達時期によって様々な課題やモヤモヤがあります。

キャリア教育で全てを解決できるわけではありませんが、様々な国のキャリア教育を知ることは、その国の人々の価値観や生き方を知ることです。
生き方や多様なライフスタイルを知る、そして日本に、自分に照らし合わせて考えてみることで、自分のキャリアデザインやいろいろな課題を乗り越えるヒントになるのではないでしょうか。

「さぁ、始めましょう、自己分析！」と、改まって机に向かうのではなく様々なタイミングで日々自分で考えたり、経験を重ねていく、チャレンジし、軌道修正してまたやってみる、新たな自分に気づく、出会う、、ということが大事だと思います。

毎回各国からゲストを招きその国のキャリア教育について学んでいきます。ゲスト全てがキャリアの専門家ではありませんが、自分の子や身近な人を通しての実際の話が聞ける貴重な機会です。参加者同士の対話を含め知ること、考えることで、自身のキャリアと向き合いながら、深めていくことをしたいと思います。発想が広がり、様々な視点を持った保護者や教員、キャリアを相談できる人がいて、取り巻く人々からの応援があれば、子どもは（大人も）もっと伸びやかに仕事や環境を選び、生き方を選べる！
そんな世界をこのイベントを通して作っていきたいと思います。（野間英香）

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というような思いから、このイベントが誕生しました(*˘︶˘*).｡.:*♡。

まずは、【ドイツってどうなの？ドイツ編】から！！！