PROFILE
私は食礼を知り実践することで「食事の作法の奥にあるもの」を垣間見ることが出来ました。
この度、食礼プロジェクトに関わることになったのは、遡って思い起こせば、二回の死産経験があったからだと思います。それは、二度にわたる、命に向き合う機会でありました。
食事のあり方、食事に対する意識は、母親に食事を作ってもらっっていた子供の時から、半世紀の間に、
時代の変化にも伴い、どんどん変わっていきました。
昭和生まれの方は、こんな躾を受けたことがあるのではないでしょうか?
「背中を真っ直ぐにして食べなさい。」
「おしゃべりせずに食べなさい。」
「テレビは消しなさい」
「出されたものに感謝してきれいに食べなさい。」
「よくかんで食べなさい。」
と。
私は耳にタコができるくらい注意されましたし、
1メートルの物差しを背中に入れられたこともあります。
それくらい、食事の時、食べ物に感謝すること、姿勢を正すことは厳しく注意された時代でした。
平成、令和には、すっかり食事のあり方は変わり、食卓は家族団欒の場となっていきました。おしゃべりをしたり、音楽を聴いたり。近年はスマホを観ながらの食事をされる方も増えてきました。
私は27歳でアメリカに移住し、大きく食生活は変わりました。食べる量は少し増えたものの、暴飲暴食をしたわけでもなく、ある程度バランスよく腹八分目に頂いていました。
小さいときから健康が自慢でした。
そんな私がなぜ二回も死産?
自然淘汰?
偶然?
産院の先生を始め、会う人、話してみた人から、「加齢」が原因なのでは?と言われました。
原因を自分なりに追求し、出した答えは
「食材」「食べてきたもの」
You are what you eat.
食べたもので自分ができている
しかし、それだけではなかった事を食礼の作法を知り実践することで、その奥にある大切なことにようやく気づく事が出来ました。
「生命の循環への感謝」
「何のために私はこの食事をいただくのか?」
そこに思いを馳せることを私はしてこなかったのです。
食礼では簡単な作法をするだけで、「生命をいただくことに向き合う、感謝する」時間を作り簡単に日常に取り入れることが出来ます。
まずは、一緒に素晴らしい「食事」の時間を体感いたしましょう。
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