この塩がもつ力を、
食養・養生の現場で実践されている方々も確かに感じ取っています。

その一人が、弘漢療法士・宮城さん。

大城社長の紹介でご縁をいただいた方ですが、
その出会いを通して、わたし自身も「食から見える社会構造」の深さを学び続けています。

2年間、沖縄から北海道まで通い、弘漢療法を本格的に修めた宮城さんと、
自然と築かれていった大城社長との関係は、まさに“真意”の繋がりでした。

その様子を見ていると、
まるで“見えないところで、何かがすでに通じ合っていた”かのようで、
私はただ、驚きと尊敬の気持ちで見守るばかりでした。

「いや〜、この塩を何のツテもなく探し当てた宮城さんが、すごいんだよ」
と社長は何度も嬉しそうに話してくれました。

陰陽と製造工程：見えてきた「原理」の話

原塩には、**オーストラリア産の天日海塩（約2年間の天日干し）**を使用しています。

かつては他国からも取り寄せていたそうですが、
「陰陽のバランス」に着目したとき、日本と“極”が逆に位置するオーストラリアが最も合う──
という確信に至ったそうです。

この視点は、宮城さんから教わったことの一つでもありました。

人間の身体もまた、極性をもった存在です。
このバランスが崩れると、病気が起こったり、赤ちゃんが逆子になったりする。

身体は“自然の構造”と呼応している。
だからこそ、陰陽のバランスを整える塩が、
健康だけでなく、生きる土台に関わってくる──
そんな気づきが、ここにはあります。

製造における最大の基準は「温度」

なぜ減塩が推奨され、
なぜ精製された卓上塩が広く使われるようになったのか？

それを追っていくと、ある“構造”に辿り着きます。

人の身体には微細な電流が流れています。
塩は、それを「スイッチ」として発動させる働きを担います。

宮城さんによれば、
成人に必要な塩の量は1日約15g、約大さじ１杯。
夏場はその倍、また病を抱える方は大さじ3以上が必要なケースもあるといいます。

しかし、重要なのは「どんな塩を摂るか」なのです。

ピュアソルトでは、製造過程において
「ある一定以上の温度を超えないこと」を徹底しています。

なぜなら、
高温で加熱すると、塩素とナトリウムが結合し、身体に排出されにくい構造に変わってしまうからです。

この状態の塩を摂り続けることで、
血圧への影響やむくみ、不要な水分の滞りなどが生じる可能性がある──
そういった仕組みがあり、塩を敬遠するような風潮になってきたのだと、ようやく見えてきたのです。

逆に、熱処理を行わないよう温度管理を徹底した塩であれば、
身体に不要な分はきちんと排出されていきます。

これは極端に聞こえるかもしれませんが、
実際にわたし自身も、大量に塩を摂取して身体が反応する経験を通して、
「身体は余計なものをちゃんと出してくれる」
ということを実感しています。