こんにちは、安藤美紀(みきてぃ)です。
前回は、弟を失いどん底にいた私を救ってくれた、友達のひとことについてお話ししました。
今日は、その続き。
私の人生のなかでも、大きな転機となった「元夫との復縁」についてお話しします。
弟を亡くして、心を閉ざしていた私。
誰に対しても厚い壁を作り、
「私の気持ちなんか分かるはずない」
と、誰にも心を開けなかった。
でも、なぜか元夫にだけは心を開けました。
彼の前でだけは、泣くことができたんです。
その頃、我が家には姪っ子(弟の娘)がいました。
父を亡くし、家に帰れず行き場をなくしていた姪っ子。
そして目の前にいる元夫は、命がいつ尽きてもおかしくないほどの闘病中。
そんな現実の中で、私たちは話し合いました。
「子どもにとって父親はひとりだけや。
やり直そうか。」
再び家族として歩むことを、私たちは選びました。
でも、人生はそんなに甘くありませんでした。
弟に貸していた家が戻り、ローンの支払いがのしかかる。
離婚してる時の闘病の治療費はリボ払いで積み上がり、その返済…
私の収入はほとんどがローンと生活費と治療費に教育費へ。
「どうしてこんなに苦しいことばかり続くんだろう」
何度も何度も、心が折れそうになりました。
追い込むように働き、倒れては入院を繰り返す日々。
まるで「身体を大事にしなさい」と、人生に突きつけられているようでした。
そして、決定的なことが起こりました。
仕事は営業から新人育成に変わり、大好きだった「お客様に寄り添う仕事」から離れてしまった。
気づけば娘たちに愚痴ばかりをこぼす母親になっていたのです。
そんな私に、娘が言いました。
「今までのママはかっこよかった。
憧れやったし、自慢やった。
でも今のママは、かっこよくもないし、憧れでも自慢でもない。
ママには、ママの好きなことをしててほしい。」
…その言葉は、心を突き刺しました。
その場で崩れ落ちるくらいの衝撃でした。
でも、その瞬間から。
私は初めて「自分と向き合う」ことを決意しました。
次回は、その向き合いから私の人生がどう変わり始めたのか──
そして「自分を愛する」というテーマに出会うまでをお話しします。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます。
あなたの大切な時間を、私の物語に使ってくださったことに、心から感謝します。
安藤美紀(みきてぃ)
