ある日、財布からコインがこぼれていきました。
私は、とても不吉な感じがしました。
ほどなく、お取引先にお振込み処理する際に、
スマホが少しだけ動作が遅くなりました。
すぐに動き出しましたが、
コツコツとお仕事で貯めたお金が、
一瞬でなくなりました。
意に反して、振込上限枠が変えられ、
身に覚えのない金融機関にお金が無くなるまで、
振り込まれ続けました。
すべてのお金を失った私は、
「夢なら覚めてくれ。」と思いましたが、
現実でした。
その後、まず、お振込み元の金融機関に電話をし、
応急処置として口座を凍結して頂きました。
次に、警察にご相談をしたら、
「あなたは被害者とはならないから、
立件は難しいね。話は聞くから、
来てくれる?」
と、何とも、私の心境への理解や配慮は
全然感じられない反応でした。
それどころか、事実確認のために
スマホを撮影されている最中に、
同行した妻が別の場所に連れていかれました。
後から妻に聞くと、
「あなたの夫はお金に困っていないのか?
借金とかは無かったのか?」と、
警察官に質問されたそうです。
私は、とても悲しい気持ちになりました。
この小冊子では、私のような人が増えないために、
お金を失う危険性は、どのようになっているのか?
お金の不正処理の予防については、どうすればよいか?
自分が当事者となった場合、どうするのか?
このような3部に分けて、解説していきたいと思います。