「プレマザーズ・ヒプノ」
がわかる本
互いに影響し合う心と体。心のケアは体にもよい影響をもたらす。この本では、子どもの欲しい方が心身の健康を保つためのセルフケアの方法と、生殖の問題に特化した著者考案のヒプノセラピー「生殖ヒプノ」について紹介する。著者自らが不妊に向き合った経験と、専門家としての知から生まれた実践のための書(帯の文章より)
不妊に悩む(悩んだ経験のある)女性に捧げる一冊。
不妊にはさまざまなストレスがつきもの。そのマネージメント法を各種ご提案するとともに、ヒプノセラピーを妊活・不妊治療・生殖医療に活かし、女性が自分らしく花ひらくための「生殖ヒプノ(現、プレマザーズ・ヒプノ)」について概説。ヒプノセラピーの個人セッションのケースも多数紹介。
著者自らの10年にわたる不妊体験、2人の子どもを授かっても癒されなかったこころの傷がヒプノセラピーなどで癒された経験、漢方医兼ヒプノセラピストとして不妊に悩む女性と向き合ってきた経験をもとに、オリジナルで考案した「プレマザーズ・ヒプノ」の詳細がわかる本。
1 私のとおってきた道
・不妊体験と妊娠のからくり
・漢方医、心理療法家としての再生
2 リラックスのためのストレスケア
・妊娠するのにリラックスって本当に必要?
・ストレスに対する体の反応
・一般的なストレスケア法を妊活に活かす
・あなたのストレスケア法
・ストレスケアのためのさまざまな養生法
3 リラクセーション法を使って実際にリラックスしよう
・リラックスは呼吸から
・いったん力を入れてから抜く「漸進性筋弛緩法」
・ただただゆるませるリラクセーション法
・マインドフルネス瞑想法
・ヨガ
・リラクセーション法をマインドフルネス的に捉えてやってみる
・寝禅
・もっとイメージを使ってリラックス
a 自分の大好きなところに行ったつもり
b「子宝の湯」に入ってみる
4 ヒプノセラピーの活用
・ヒプノセラピーって何?
・潜在意識と子孫を残したい本能
・イメージと暗示の力
・不妊症には心身症の側面がある
・さまざまなヒプノセラピー
・「生殖ヒプノ」について
5 いろいろなあなたへ
・自然な方法で妊娠したい方へ
・とにかく妊娠したい方へ
・もう妊娠は無理かなと、あきらめモードの方へ
・自分の気持ちがわからなくなっている方へ
6 トラウマを解消して、さらに深くリラックスする
・夫、親戚……、いろいろな人間関係に悩んだとき
・不妊治療でのトラウマ
・以前の中絶や流産・死産が気になる方へ
・不妊であること自体のトラウマ
・「私って何?」スピリチュアルな痛みを感じたとき
・未来に向けて
読者からのご感想
本書は、医師でもあり心理療法家でもある著者が、自らの不妊体験と深く向き合った結果、心と身体が互いに影響しあっていること、身体のケアと同時に心のケアも大切であることに気付き、生殖の問題に特化したヒプノセラピー「生殖ヒプノ」を考案し、心身の健康を保つためのセルフケアなどについても記された内容となっています。不妊という状況が、当事者にとってどれほど負担のかかる状況であるのか、そこから起こる精神状態がどのようなものかといったところからわかりやすく説明されている本書は、今現在治療をされている方ももちろんですが、不妊を体験した後の方々が気持ちを整理するためにも役に立つと思います。自分にあったストレスケアやリラクセーション法が探せるようにさまざまな方法について取り上げ、自分でできるようにスクリプト(台本)まで提示されており実践を促す作りになっています。多くの方には耳なじみのない「ヒプノセラピー」についても、入門書といってもいいほどわかりやすく説明されています。「不妊」と一言で言ってもその状況は様々ですが、すべての方を優しく包み込む著者の思いが感じられる本でした。
生殖医療専門医より推薦の言葉
「これは我が国における最先端の不妊症心理療法を実践される横山顕子先生が上梓された類を見ない名著です」
世界体外受精学会会長・HORACグランフロント大阪クリニック院長
森本義晴先生
