「再生」
好きな人の言葉を思い出すときは
カセットテープを再生するように。
2024
F4 333×242
Acrylic on canvas
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同心円 のモチーフが生まれた時、初めは原子核の周囲を移動する電子のように見えました。
実際には、電子の軌道はさまざまで。
原子は、中心に核があり、その周囲に“可能性の場”が広がっている構造です。
また一方で、ネパールを旅行した時に見た「マニ車」を上から見た絵にも見えました。
マニ車は、「回すことで願いが叶う」と言われているそうです。
どちらにせよ、回転があることでその姿が維持される。
それは、地球そのもののあり方であり、人間もまた、一つ一つの細胞をを原子レベルまで分解するなら同じことをしているのだと思います。
ただ、そんなところから一歩引いた時、わたしにはカセットテープにも見えたのでした。
回りながら、再生するカセットテープの存在を、あなたはどのくらい身近に感じられますか?
昭和生まれのわたしは、カセットテープを、ずっと眺めながら「音が出てくる不思議」に心を向けた体験があります。
ゆっくりと、あたたかく、回って、増幅されて、再生される音。
大好きな人の声を思い出す時は、わたしの中の中でも、どここかで「カチッ」と再生ボタンが押されている感覚があります。




