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う
満
員
御
礼
「米津玄師と文学」ができるまで
このような方におすすめ
米津玄師が好きな人 文学が好きな人 読書活動推進に関心がある人 本屋さんに関心がある人 POPに関心がある人
期待できる効果
バズったフェア「米津玄師と文学」の裏側を知ることができます 本屋の店長さんの本音が聞けます
考えていたときに
2024年12月に、シンポジウムのシンポジストとして、お声かけいただきました。
テーマは、「子ども読書活動推進」でした。
そのため、「子ども読書活動推進」について、すごくすごく考えてました。
「子ども読書活動推進」を考えると、
読書に興味のない人にどうしたら興味を持ってもらえるか、どんな切り口があるのか
という視点は欠かせないだろうなと思いました。
そんなとき、偶然、エックスで紀伊國屋書店横浜店で開催中の「米津玄師と文学」フェアを知りました。
「本が売れない」と耳にすることがあるけれど、このフェアでは、本が売れているようでした。
反響も大きいようでした。
フェア開催中には、どうしても都合がつかず行けなくて、残念に思っていました。
引き続き、エックスをチェックしていると、
好評だったため、期間を延長して、規模を縮小してフェアを継続するとの情報がありました。
そこで、実際に売り場を見に行くことができました。
規模が縮小されたとは言え、POPの熱量が高く、紹介された本をどれも読みたくなりました。
わたしは、宮澤賢治の詩集を購入しました。
宮澤賢治がどうしてもスラスラ読み進むことができなくて、苦手意識は持っているのですが、それでも、POPをじっくり読むと、欲しくなりました。
その『春と修羅』(宮沢賢治詩集)のPOPにはこうありました。
(以下一部引用)
インタビューの中で
「宮沢賢治の『小岩井農場』(『春と修羅』収録)の一節があったのとなかったのでは、大きく自分の人生は違っていただろうと思います。
あるいはもしかすると、この世に生きていなかったかもしれない。それくらい自分の中で本当に大きなもので。」
と語っています
(音楽ナタリー2023年8月4日)。
『小岩井農場』がなければ、米津玄師がこの世に生きていなかったかもしれない?
わたしは、購入を決めました。
わたしみたいな人は、ほかにもいっぱい、いらっしゃったと思います。
じゃなかったら、買ってまで、読もうと思わない。
すごい。
すごく感激して、レジのお姉さんに、いかに自分がこの「米津玄師と文学フェア」に感激したか、をお伝えしました。
そうしたら、レジのお姉さんが
「担当者を呼んできましょうか? 直接、伝えてもらったら喜ぶと思うので」
と、ご担当者さんに内線電話で連絡してくれました。
待っていると、なんと、現れたのは、店長さんでした。
店長さん!?
店長さんが、このアツいフェアを展開していたのですね。
そこで、千葉店長さんに、ちょこっとこのフェアのお話を伺うことができました。
そのときのことは、ブログに書きました。
米津玄師と文学 紀伊國屋書店横浜店の取り組みは「読書活動推進」だ
「米津玄師と文学」は
Book Fair Championship
「ブックフェア・チャンピオンシップ」
にエントリーされました。
このフェアは、
「書店で実施されているフェアを広く世に発信し、フェアを目がけて書店へ来店してくれるお客様を増やすために、書店員がフェアの腕を競い合うチャンピオンシップ」
なんだそうです。
https://book-fair-championship.com/1st-selection/best10/26
以下、店長さん 千葉拓さんの言葉です。
米津玄師さんの楽曲と関連がある文学作品を紹介しPOPで解説したフェア。
2024年8月、米津さんのニューアルバム『LOST CORNER』を聴いているときに突然、頭の中にストンと「米津玄師と文学」というフェアタイトルが降りてきました。
それがあまりにも完璧なタイトルに思えたので、書店員としてこれは実現させねば! と居ても立ってもいられなくなり、米津さんの過去のインタビューなどを中心に色々と調べて形にしたものです。
自分はPOPの内容に専念し、ビジュアル面は自店と近隣店舗の米津ファンスタッフに協力してもらいました。
フェアを完成させただけで満足だったのですが、思いがけずX上で多くの方に支持していただき、遠方からも多くのお客様にご来店いただきました。
本に興味を持ってもらえるように楽曲と文学作品の関連をうまくPOPにまとめることに労力を費やしました。
より詳しく知りたい方のために、引用したインタビューの出典などをなるべく載せるよう意識しました。
音楽をきっかけにした、詩や文学作品との新しい出会いを演出できたと思います。
X上で話題にしていただけたので、横浜に来れない方にもフェアを楽しんでいただけるように、フェアリストの公開、品切れ書籍の共有、フェア追加書籍の報告、売上途中経過報告などをSNSで随時行いました。
追加書籍にはX上で頂いた多くの方のコメントを参考にさせていただき、書店からの一方通行ではない、双方向成長型のフェアとなりました。
ご来店いただいた方はもちろんのこと、SNS上で関心を持ってくださった遠方の方々とも一緒にフェアを楽しもうと意識し、その思いは伝わったのではないかと感じています。
(引用ここまで)
本当に。
まさに、そうなんです。
エックスで、このフェアの存在を知り、居ても立ってもいられなくなった人は、わたしだけではなかったんだと思います。
「米津玄師と文学」フェアは、この「ブックフェア・チャンピオンシップ」の初代チャンピオン決定戦 ベスト10に選ばれました。
選評です。
(以下引用)
企画の精度もさることながら、SNSの反響をうまく売場に生かして成長させていったプロセスに感嘆しました。思いつきそうな切り口だけど、ファンとの交流までやり切るのは難しい。
全体に①本屋に普段来ない人にも響くかどうか、②フェアのタイトルを聞いたとき思い浮かぶ好きな本があるか、③本の種類に広がりが出そうか、を選択基準としました。米津玄師の文学好きは有名なので、すでにどこかで実現しているフェアかとも思いましたが、選書に工夫ができそうなので選ばせていただきました。
フェアタイトルが降りてきて、それを衝動に突き動かされて形にしたというストーリーから、他の店舗の人にも協力を仰いでフェアを形づくるところも素晴らしい。歌手を基軸に文学や詩につなげていくという切り口も面白い。他のアーティストにも汎用できるというところまで含めて出来上がったフェアだと言える。
米津さんの音楽を聴きながら、読んでみたいと思いました。何かを創造する方というのは、きっとその言葉を紡ぎだす前に、様々な体験をしているはずで、読んだ本がその一部の可能性もあり、その背景の片鱗であろうものに触れることができるのは、ファンとしてのこの上ない幸せだと思います。
1人のミュージシャンの作品と関連のある文学作品がこれだけ集まったことにまず驚いた。情報収集能力に感嘆。下手するとファンからの否定的反応も想像してしまう難しい企画だが、多くの支持を得たのは丁寧で真摯な準備の成果と推察。本との接点を熱量高く創出した点で模範的。
結局、書店員の「好き」の熱量が一番大事だと思うし、それを強く感じるフェアだと思った。好きが見える。
新規顧客へ向けてアプローチする企画として素晴らしいです。他店へバージョンアップして引き継がれたという点も◎!
「米津玄師と文学」という組み合わせがいい。集客も見込める。
複数のカルチャーが混ざっていく感じがいい。
かねてより、米津玄師の歌詞は非常に文学的だと感じていたので、それを具現化しフェアに昇華させていた。普段本を読まない米津玄師ファンが読書をするキッカケになったのではないか。SNSでも話題になったのも納得。
米津玄師と本に対する愛がないとできない企画。ファンの巡礼先になったのも、POPの内容の深さ、わかりやすさが要因のひとつになっているのではないでしょうか。さらにSNS上でのコメントを元にアップデートしていくという、双方向成長型というのもとてもおもしろいですね。想いは伝わる、を体現したフェア。
好きは伝わる!
熱量がある!
マニアック!
読書をするキッカケに!
メジャーな音楽を入り口に、マイナーな文学を惹きつける、その作戦。
これぞ
「読書活動推進」ではないか
と
わたしは感激しちゃったのです。
かねてより、米津玄師さんの言葉には、他の人は使わない言い回し、独特の文学性を感じていました。
米津玄師さんがどんな本を読み、米津玄師さんのどの曲にどう影響しているのか、それらをどう調べたかなど、もっと詳しくお話をうかがいたいと思いました。
また、実際に売り場に行けなかった人にも、「米津玄師と文学」で紹介されていた本を読んでみたいと思ってもらえたらと思いました。
そして、このフェアの内側を教えていただくことで、わたしたちの今後の子どもに限らない読書活動推進に繋げたいとも思いました。
本と人をつなげる、それぞれの現場での活動や考え方のヒントを得られるのではないかと思いました。
そこで、ダメ元で店長さんにメールを差し上げました。
オンライン講演会でお話ししていただけないでしょうか、と。
こんな方にご参加いただきたい
・米津玄師に興味がある方
・子どもや大人に本や絵本を届ける活動をしている方
・書店関係者
・図書館関係者
・読書活動推進に興味がある方
・POPに興味がある方
講座内容
・「米津玄師と文学」企画のきっかけ
・紹介した本と米津玄師の言葉について
・工夫した点や苦労した点
・本の売り上げは実際どうだったのか
・来店者やSNSでの反応
・読書活動推進について
など
ちば ひらく
千葉 拓 氏 プロフィール
1972年神奈川県厚木市生まれ。紀伊國屋書店仙台店、ららぽーと横浜店、横浜店などで勤務。
現・横浜店店長。
成功したフェアに「(紀伊國屋)史上最大の伊坂幸太郎フェア」「米津玄師と文学」などがある。
初めての試みで、わたしはとても楽しみでワクワクしています。
千葉店長さんに、ご質問やメッセージなどありましたら、事前にお知らせください。
講演会のお時間内で、できる限り、お答えいただけたらと思っております。
録画もする予定です。
リアルタイムでご参加難しそうな方もぜひ、お申し込みください。
2週間ほどの視聴期限を設けます。
お申し込みお待ちしております
早速、お申し込みくださった むっこちゃん より熱いメッセージをいただきました。
恋の曲のタイトルは、春の季語であり恋に落ちた衝撃であり、歌詞は たおやかな詩のようであり、万葉集が現代の歌になったのかという風情でありながらも、聴くとJ-POPという驚き。
最近の「毎日」(2024)という曲を聴くと、「ぢっと手を見る」「毎日毎日僕は僕なりにがんばってきたのに」『一握の砂』の石川啄木かな、とネット民が騒ぐ。
ああ、やはりそうかもな、70代80代も喜ぶのかしらと思った途端に「ああ、2000年代の米津さんのメランコリックな恋の歌は石川啄木とも仲良しだった若山牧水の和歌にも似ているなあ」などと、どんどん米津玄師さんの歌の系譜が文学の世界と重なっていって、本棚の背表紙を眺めているような気持ちになるのですよね。
これを、ただオタクが自己満足でそうかもしれないとほくそ笑んでいるだけでなく、本を売るなり本を読むのを勧めるなりして読書推進している店長さんやとんちゃんの姿に、また感銘です。
深いですね。
そうか、こんなふうに9年も ほくそ笑んで楽しんでいらっしゃったのですね。
米津玄師と文学を。
すごいなあ。
深く米津玄師と文学を愛す方も
わたしのように、どちらもそれほど知らない方も
ぜひぜひ、ご一緒したいです。
〜「米津玄師と文学」ができるまで〜
日時 2025年3月19日(水) 20:00〜21:30
場所 オンライン
講師 紀伊國屋書店 横浜店 店長 千葉拓氏
参加費 2,200円
ビデオオフでのご参加、ウエルカムです。
途中入退室も大丈夫です。
店長さんへの事前のご質問、募集しています。
録画します。
およそ2週間ほど、アーカイブを残す予定です。
リアルタイムで参加が難しい方もお申し込みください。
開催要項
開催日時 |
2025年3月19日(水)
開場 19:50
開始 20:00 終了 21:30 |
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場所 |
Zoom |
参加費 |
参加費
2,200 円
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キャンセルポリシー |
※お申し込みフォーム送信直後からキャンセル料が発生しますのでご注意ください。 お申し込みから8日前までのキャンセルにつきましては、代金の10%を事務手数料 として頂戴します。 7~3日前まで50%、前々日、前日、当日および無断キャンセルは100%を事務手数料として頂戴します。 ※返金の場合、振込手数料を差引いた額となります。 ※キャンセル時点で未入金の場合も上記キャンセル料を頂戴します
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お支払方法 |
銀行振込 |
定員 |
40 名 【満員御礼】 |
申込受付期間 |
2025/2/13(木) 19:00 ~ 2025/3/19(水) 11:00まで |
主催者 |
上甲知子 |
お問い合わせ先 | 上甲知子 |
お問い合わせ先電話番号 | 090 6511 4547 |
お問い合わせ先メールアドレス | osekkainaobasan@reservestock.jp |